Jリーグ第10節のFC東京VSガンバ大阪戦がガンバ大阪のホーム吹田スタジアムで開催されました。
FC東京は目下、負け無しで6勝3分けですが、ここ大阪の地でガンバ相手に2010年以降勝ち星がありません。
しかし、今年は昨年期待されながらもベンチを温め、終盤は横浜Fマリノスへ移籍した久保選手が今季輝きを魅せています。
前節、松本山雅との試合では2点に絡む動きと素晴らしい活躍を魅せています。
今回U-20代表に招集されなかった理由として、そろそろ、A代表入りか?という噂も。
<引用:毎日新聞 https://mainichi.jp/articles/20190504/k00/00m/050/159000c>
目 次
・両チームスターティングメンバ
ガンバ大阪はFC東京現監督の長谷川健太監督が在籍し、リーグ戦、カップ戦(旧ナビスコカップ、天皇杯)を総なめにして3冠奪取した名門チームです。
今は、元日本代表の宮本監督が率いていますが、現在、15位と沈んでいます。
ただ、ベテランの元日本代表、遠藤保、今野泰幸などと若手選手、アデミウソン、ファン・ヨンジュなどの外国選手が連動すれば、怖いチームになります。
現状の位置にいるはずのない実績あるチームです。
方や、FC東京は過去、カップ戦(天皇杯)を制しているものの、リーグ戦は無冠。
『万年中位(およそ10位)』と蔑まされ、サポータもやきもき。
今年は調子はいいものの、浦和のサポータあたりからは、
「東京は夏すぎれば勝手に落ちてくるからノーマーク。やはり、川崎、浦和、鹿島をマーク!!」
とつぶやかれています。
さて、この試合のスターティングメンバーはどうなったのでしょう。
<ガンバ大阪>
GK | 1 | 東口 順昭 |
DF | 13 | 菅沼 駿哉 |
DF | 14 | 米倉 恒貴 |
DF | 19 | 金 英權 |
DF | 22 | オ ジェソク |
MF | 7 | 遠藤 保仁 |
MF | 8 | 小野瀬 康介 |
MF | 10 | 倉田 秋 |
MF | 28 | 高 宇洋 |
FW | 9 | アデミウソン |
FW | 16 | ファン ウィジョ |
今野選手はベンチスタートです。
一方、東京は、
<FC東京>
GK | 33 | 林 彰洋 |
DF | 25 | 小川 諒也 |
DF | 20 | チャン ヒョンス |
DF | 3 | 森重 真人 |
DF | 6 | 太田 宏介 |
MF | 15 | 久保 建英 |
MF | 8 | 髙萩 洋次郎 |
MF | 18 | 橋本 拳人 |
MF | 10 | 東 慶悟 |
FW | 9 | ディエゴ オリヴェイラ |
FW | 11 | 永井 謙佑 |
日本代表の室屋が8節広島戦で負傷し、怪我は回復した模様でしたが、この試合の前日練習で、
セットプレイのコーナーキックから放たれたボールが後頭部直撃で脳震盪の症状があるとのことで、
今回の大阪遠征には帯同していないというアナウンスが有りました。
しかし、前節でリーグ戦初出場の渡辺剛もベンチにおりますし、ベテランの太田宏介がスターティングメンバーに名を連ねていますので安心です。
この鬼門の地で勝利を勝ち取れるのか?
見どころ満載です。
・試合展開
試合はガンバ大阪のリズムで入ります。
今シーズン、ホームで勝ちのないガンバ大阪のホームで勝利するという強い意志を感じました。
中盤からの寄せが倉田、高、がなり早いプレスを掛け、ボールを奪いに来ました。
DFのオ・ジェソクも身体を張って東京にシュートを打たせません。
東京のNo.9ディエゴ・オリヴェイラは前に在籍していた柏レイソル時代から、ガンバキラーと呼ばれていたので、この地では相性が良いはず。期待がかかりますが、東京は中盤からなかなか、ツートップの永井、ディエゴ・オリヴェイラにボールを良いタイミングで配れません。
ボール支配はガンバが7割近くを持ち、セットプレイもガンバが多くとって、押し込んでいる展開でした。
東京は人の距離を詰め、ブロックを形成し、弾き返したボールでカウンターを狙う作戦です。
アデミウソンのシュート、遠藤のFKと何れも枠内に飛んでましたが、東京守護神、林彰洋が好セーブを連発。
東京もサイド攻撃からディエゴ・オリヴェイラにパスを供給しますがガンバDFのオ・ジェソクが身体を張ってシュートを打たせません。
・久保選手の活躍は?!
この試合、久保はガンバのアデミウソンとマッチアップした形になりました。
双方、バチバチで、激しくいきました。
しかし、久保がドリブルで仕掛け始めると、MFの倉田、高、DFオ・ジェソクもかなり激しく削ってきました。
結局この日、ガンバはイエロー4枚をもらっています。
<引用:日刊スポーツ https://www.nikkansports.com/soccer/news/201905040001021.html>
久保は、マークされて厳しく着てるなとは思ってもその分、味方のマークが緩まるのでそれはそれで、全然OKという話もしていました。
あくまでドリブルは選択肢の1つで、2,3人マークが自分に付けば、それを剥がせば味方のフリーにもつながるという考えがあるようです。
・久保のドリブルが他の選手と違うところは?
先ず、試合を見て思ったのは、あれだけ細かくタッチしてスピードも出る中、顔が下がっていない。
つまり、ドリブルしながら周囲を見れることです。
これは天性の感覚なのか、子供の頃からの練習の積み重ねなのか、わかりませんが、これがすごいと思いました。
・スピード感あるFK(フリーキック)も魅力
ドリブル以外にもFKが魅力。
東京のプレースキッカーは太田宏介、小川諒也のSBが努めていましたが、ここ最近のFK、CKは久保選手に任されています。
これは、チーム内でもプレースキッカーとして認められてきた証ではないでしょうか?
・体幹が強くなって来た?!
長友選手が行っていた体幹トレーニング。
この『Koba式体幹トレーニング』の発案者でトレーナーの木場克己氏は久保選手の専属トレーナでもあります。
木場氏は久保選手が小学校5年生の頃、バルサの下部組織時代から専属トレーナーとしてトレーニングを教えています。
そんな木場氏の談話で、
「川崎との開幕戦では、家長昭博選手とのマッチアップも鮮やかなターンをしていました。『だいぶ(力が)付いたな』というのは分かりましたね。体幹の強さが日本のトッププレーヤーと同じくらいのレベルになっている印象も持ちました。重心を低く保ちながら、コンタクトプレーの際にも重心がブレない」
<引用:Yahooニュース https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190429-00185670-soccermzw-socc>
と言っています。小5から地道なトレーニングで体幹、体軸を鍛えてきて、ここに来てJリーグで成果を出し始めているわけです。
更に、
「プロになった以上は、特にJ1では相手も絶対に削りに来る。そう考えたら、倒れない体を作るよりも、相手の体を上手く使って反発力で前に進むとか、膝周りとお尻周りで、相手がガツンと来た時にも踏ん張る筋肉は付けていこうと。小5からやってきたことで、体幹の軸はできてきています。今はプロの選手の体を上手く利用して、フェイントの場面でも上半身が流れず、片足でも踏ん張れるようになっていますね」
<引用:Yahooニュース https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190429-00185670-soccermzw-socc>
今回のガンバ戦でも厳しく削りに来る相手に、怪我しないで切り替えせる身体になってきたことが、今年のスタメン起用と活躍を裏付けしています。
・久保選手のA代表招集は?!
ガンバ戦がおこなわれた4日に日本サッカー協会がFC東京に、久保選手のA代表招集を要請したニュースが発信されています。(スポーツ報知より)
A代表は招待試合で南米選手権のコパ・アメリカに招待されています。
ただこの試合は招待試合で国際Aマッチ期間出ないため、日本サッカー協会がクラブ(FC東京)に対し、選手の拘束をできない規定になっています。
日本代表監督の森保一監督の意図は、年令に関係なく、その選手が大きく成長できる環境を作りたいという思いがあるようですが、ここまでの久保選手の活躍が認知された証ではあると思いますね。
これに対し、FC東京側は好調なチーム状況で久保選手のここまでの関わりをどう判断するのか?
これは注目していきたいと思います。
個人的には久保のサムライブルーのユニフォームを着た映像と背番号は何番になるか?など、期待感はあります。
・まとめ
- Jリーグ第10節のFC東京対ガンバ大阪の試合展開
- 久保建英選手はここでも輝きを魅せられたか?
- 身体の強さを魅せた。
- A代表入りの予感が。。。