待ちわびたJリーグが開幕しました。
FC東京の開幕の相手は昨シーズン2連覇を果たし、今季3連覇を狙う川崎フロンターレです。
しかも、いきなりのアウェイゲームです。
開幕戦が多摩川クラシコというのも中々のシーズン・インだなと思いました。
チケットは完売。
僕はテレビ観戦しました。
先発メンバーの名前に久保の名前が、、、
・どういう選手なのか?
東京稲城市の出身、地元のサッカークラブで3歳のときにサッカーを始める。
2009年に小学2年生のときにバルセロナのスクールキャンプに参加し、そこでMVPに選出される。
2010年にはバルセロナのサッカースクールの選抜メンバーとして、ベルギーで行われた大会に参加して3位に終わったが、通常は優勝チームから選出されるMVP選手に選ばれた。
その後、日本に戻り、川崎フロンターレの下部組織に入団した。
2011年にはバルセロナの下部組織のセレクションに合格し、10歳から11歳までで構成されるチームに入団した。
この頃、地中海カップで良い成績を収め、MVPにも選出され、リーグ制覇、カタールニャ杯制覇にも貢献した。
13−14歳で構成されるチームに移ったが、このときにバルセロナ下部組織の18歳未満外国人選手の獲得と登録の違反が発覚し、ペナルティを受ける。
結果、出場できない日が続き、やむなくバルセロナ下部組織を退団し、日本に帰国、FC東京の下部組織に入団する。
2016年、中学3年制でFC東京U-18チームに飛び級で昇格する。
日本クラブユース選手権で中学生ながら、5得点を挙げる活躍をした。
同じ年にFC東京トップチームに2種登録(下部組織に在籍しながらトップチームに帯同できる選手)された。
この語、J3、AC長野パルセイロ戦に出場、Jリーグ最年少出場記録となる。
2017年にはYBCルヴァンカップの札幌戦に出場し、J1トップチームの試合に初出場を果たした。
2018年は何度か途中出場もあり、期待されたが、就任の長谷川監督に守備での運動量、身体の強さが今ひとつのところで、徐々に出場機会を失った。
これに本人も危機感を感じ、主戦場がJ1からJ3に移ったこともあり、J1にこだわる久保は移籍を申し出る。
FC東京がJ2への育成型期限付き移籍を提案するもそれを固辞し、J1の横浜Fマリノスへ期限付き移籍をした。
(この時、僕は味スタで移籍の前週に募金活動の彼と握手を交わしている)
2018年シーズン終了後、レンタル移籍が終了し、東京に復帰する。
・昨年のプレイは?
足元のテクニックに定評はあるものの、身体の弱さが露呈する。
相手に当てられボールを簡単に失ったり、倒されたり、評判が先行し、期待はずれの感があった。
また、長谷川監督が指摘する、オフ・ザ・ボールでの動き、特に守備面での運動量がかけていた。
ある意味、スペインなど欧州とのプレイスタイルの違いもあるかもしれない。
欧州では役割分担がきっちりして、個の動きを求められるのに対し、日本では組織だった動き、2,3人で囲んでボールを奪いにいくとか、組織だった連携プレイを求められる。
それが、今まで彼が経験してきたスタイルとマッチしていなかったのであろう。
・横浜Fマリノスに電撃レンタル移籍
2018年夏に電撃移籍をする。
天皇杯4回戦でベガルタ仙台戦出場、初アシストをきめる。
その3日後には、イニエスタ要するJ1リーグ戦の神戸戦に途中出場ながら、ゴールを決め、J1リーグでの初得点を記録した。
・開幕戦のVS川崎戦の感想
2019年Jリーグ開幕戦は2018年リーグ制覇をし、連覇を目指す王者川崎。
この試合に久保は17歳ながら先発出場を果たす。
去年の流れで行けば右の4−4−2のシステムで右のサイドハーフは大森かと思われたが、このメンバーには流石に驚いた。
しかし、ゲーム開始からその思いは一転した。
久保は果敢にドリブルを仕掛けて相手ゴールエリア内に侵入する。
元々足元の技術は上手かったし、ドリブルも得意だったが、身体が小さく、相手との1VS1で良く倒されていた。
また、相手DFとのこの対戦も身体を入れて強固に対応する。
FKも右サイドバーにあたったもの、その力強さを感じた。
なんとなくであるが、この試合で、彼の可能性とドリブルでボールを持って駆け上がった時のワクワク感を感じ取れた。
相手川崎のDFでマッチアップした車屋選手が、
17歳とは思えない、周囲をよく見たプレイをしていて、間違いなくリーグの中でも良い選手である。ボールの置きどころが良くて、仕掛けてもファウルになってしまう
と言っていた。
また同じくDFでCBの谷口選手は、
上手かった。ボールを持つとドリブルとパスの選択肢があり、局面を打開していく。アイディアも豊富で対応に苦慮していた。守備も今年はしっかりと対応してきた。
と言っている。が、流石に、守備は得意そうではないと、見破っている。
確かに、昨年は久保の欠点でもある、守備の運動量不足。これが、出場機会を減らした一面でも合ったと思う。
もっとも、もしかするとスペインではその要求はなかったのかもしれないが。。。
Jでは至極当たり前に要求されるであろう。
それは彼自信も自覚しているようだ。
久保は試合後に、
自分でいうよりも他人からの評価が大事、監督、チームに褒めてもらえるように、練習からしっかり取組んでいく。
と話している。
昨年、久保をあまり使わなかった長谷川監督は、
この1年の成長は素晴らしい。フィジカルも強くなり、倒されなくなって、仕掛けもできた。
堂安が海外に行く年のレベルまでは来ている。
とべた褒めである。
堂安とは教え子でもあり、ACL(アジア・チャンピオンズリーグ)日本代表にも選出された、
堂安律である。ウルグアイとの親善試合で代表初ゴールを上げ、センセーショナルなデビューを飾った選手。
・ドリブラーとしての期待
かつて、FC東京には気になるドリブラーが2人居たが、何れも海外へ移籍している。
・武藤嘉紀(マインツ(ドイツ) → ニューカッスル(イングランド))
元々東京出身でFC東京下部組織に属していた。慶応大学に進み、FC東京へ。
果敢なドリブルと強靭な体幹を武器にゴールを量産。日本代表にも選ばれる。
その後、ドイツへ移籍し、イングランドプレミアリーグのニューカッスルへ移籍している。
・中島翔哉(ポルティモネンセ(ポルトガル) → アルドゥハイル(カタール))
やはり、東京は八王子出身で東京ベルディ下部組織に属していた。
プロでは東京ベルディからカターレ富山に移籍し、FC東京に加入する。
160cm台の小さな体ではあるが、サッカー小僧の異名を取り、いつもボールを蹴っている。
俊敏で切れのあるドリブルはカットインなど、相手を置き去りにする。
その後、ポルティモネンセに移籍後、ACL決勝戦で乾杯したカタールのアルドゥハイルに移籍する。
この時ACL日本代表に中島翔哉は怪我で選ばれなかった。
・今後の課題
2019年、やっとスタメンを勝ち取った久保の課題はなんだろうか。
まずは、監督とチームの評価を落とさないこと。それには、川崎戦のように、ドリブルでためを作り、ボールを持てれば時間ができる。
2トップはこれも身体の強いディエゴ・オリベイラと、快速永井がいる。
彼らが十分攻撃参加できれば、得点チャンスが生まれる。
やはり、久保にはドリブルでの仕掛け、攻撃の起点になってほしい。
後は守備。
相手チームにも見破られるくらいに得意ではなさそうだが、ここは運動量でカバーできるか。
そこで最後は怪我。
年間通して出場経験がないので、フィジカル面に不安を残すが、そこは期待の新人である。
元バルサに恥じることなく、力を発揮してもらえたらと思う。
・まとめ
- FC東京開幕戦での期待の新人を応援。
- 元バルサの至宝。
- でも未だ高校生。
- チームに溶け込め。
- 意地をみせろ。
彼とは味スタで握手もしたので、是非頑張ってもらいたい。
応援よろしくおねがいします。