Jリーグの外国人枠が2019年から拡大されることが決まった。
2018年J1神戸はすでに加入している元ドイツ代表のルーカス・ポドルスキーが在籍。
コレに加えなんと、元スペイン代表アンドレス・イニエスタを獲得。
ドイツ、スペインの代表選手を2人も獲得した。これは神戸や世界代表レベルの選手を獲得できる、
資金豊かな財力を持つチームの特権になるのだろうか?
また、これによって今までのアジア枠の数に変動はあるのだろうか?
目 次
・今までの外国人枠はどうだったか。
現行の外国人枠は、
・3人まで出場が可能(登録は5人)
・Jリーグ提携国(カタール、シンガポール、マレーシア、インドネシア、カンボジア、タイ、ベトナム、ミャンマー)は上記に含まない。
・アジアサッカー連盟所属の国籍選手は、1人まで登録可能となる。
これによって実際はベンチ入りもしくは出場可能なのは3人+1人(アジア枠)(J1の場合)となる。
・新しい外国人枠について
・5人まで出場が可能(登録は無制限)
・Jリーグ提携国(カタール、シンガポール、マレーシア、インドネシア、カンボジア、タイ、ベトナム、ミャンマー)は上記に含まない。
・アジアサッカー連盟所属の国籍選手は、登録不可となる。実質アジア枠は廃止。
これによって実際はベンチ入りもしくは出場可能なのは5人(J1の場合)となる。
登録が無制限になったことで、資金潤沢な球団は新たに外国籍選手獲得のため、保有している外国籍選手の放出をしなくて良いことになります。
ただ、それによって係るコストも覚悟しなければいけません。
選手の年俸はもとより、来日する選手の家族へのサポート体制、通訳、トレーナー、食事管理の専門家などスタッフの拡充も必要となります。
・考えられるメリットは?
・本場サッカーを生で取り入れることができるので、Jリーグの底上げにつながる。
・補強したチームは元より、対峙する相手チームも対戦することによって、海外に足を運ばなくても、日本で海外サッカーを体験、習得できる。(特に若い選手には刺激、勉強になること間違いなし)。
・観客動員が間違いなく増える。生で各国元代表選手のプレイを生で日本で見ることができるのでうれしい。ちなみに2018FC東京VSヴィッセル神戸の試合、神戸は来日直後のイニエスタ選手が出場するという噂で持ちきりになり、FC東京ホーム開催であるにもかかわらず、チケット完売。約40,000人以上が詰めかけた。結局、来日直後で、家族を迎えるため帰国し、実際は出場しなかったが。。。
・国内選手の競争が増す。(国内選手の出場枠が減るので、必然的に競争激化)
・これからサッカーを目指す子どもたちが増えてサッカー人口が増える。
・若いうちから海外挑戦を目指す選手が増える。
・グッズ収入が増える。
・外国メデイアの取材が増えて、国内選手の露出度も上がる。(海外移籍への道が拡大?)
・考えられるデメリットは?
メリットばかりではない。
・資金潤沢でない球団は大型補強できないので、補強が順調なチーム、そうでないチームのバランスが一時的に崩れる気がする。
・ただ、上記で、国内選手が多いチームは対戦しながらスキルアップを積んで進化していけば、一転して表裏一体、メリットに変わることも期待できる。
・補強で外国籍選手が多く出場し、国内選手の出場が少ない状況が続くと、コレを観ている下部組織の選手のモチベーションが保てるのかが不安になる。
(試合に出れそうになければ、他チームへいくか?、人材の流出のきっかけになる)
・移籍への条件によってさらなる資金の必要性。スポンサーの確保、施設の拡充、コストアップにおける球団運営のあり方を問われる現実が経済状況によって出てくる。
・この新ルールでアジアサッカー市場は変わるのか。
現状、ヨーロッパの有名選手は、これも資金潤沢な中東や中国、はたまた、アメリカなどへ移籍が多く見られる。
プロサッカー選手である以上、自分の腕をまさに買ってもらえる(幾らで?)と言う指標になるかとは思うが、日本のお金以上にある、日本特有の心、気遣いなどに目を向けて貰えればうれしい。
例えば、ロシアワールドカップで日本チームがロッカールームを綺麗にして、感謝のコメントを残し、去った、とか、日本サポーターが観客席のゴミを拾い、掃除して引き上げたとか、あのようなニュースがSNSなどを通じ、世界に発信されればそれに目を向ける選手もかならずいるだろう。
今回、スペイン元代表のアンドレス・イニエスタ(神戸)、フェルナンド・トーレス(鳥栖)が日本に来日してプレイをしてくれたことで、中国、中東ばかりに目を向けていたヨーロッパの選手も日本に目を向けてくれると信じている。
きっと今後は移籍先に「Japan」という名を発してくれる選手が多く出ることを期待している。
・今後のJリーグに期待すること。
大物選手の加入で活気づいた2018年後半であったが、勝負はこれから。
このままお祭り騒ぎで終わらないようにしてもらいたい。
2019年シーズンも始まるが、外国人枠の登録が無制限になったことで、神戸が増々、補強に動き出す兆しがある。
他チームもコレに遅れを取らないようにしたいものであるが、資金も不足していれば十分な補強もかなわない。
例えば条件はあるとして、補強資金貸付制度など、下位チームから優先してやるなど、なにから、バランスをとってもらいたいものである。
次は、やはり、若手の育成であろう。地道で時間のかかる作業だと思う。今からでも遅いくらい。
必要であれば、海外で技量を上げられるように若いうちからサッカーはもとより、語学学習などもいれて練習しても良いくらいではないだろうか。
Jリーグが手動して欧州チームと提携していくとかできないものであろうか。
今回のルール改正は基本正解だと思うがビックネームばかりでなく、アジア提携国からの発掘も必要になって来ると思う。
意外と近いところにダイヤモンドの原石が眠っているかも知れない。
・まとめ
- Jリーグの外国人枠のルール改正について
- これによるメリットとデメリットは?
- アジアのサッカー市場は変わっていくのか?
- Jリーグに今後期待すること。
見直しするルールはどんどん変えてリーグを底上げしたいですね。
以上きくりんでした。