ピーマンの栄養効果は高く、ビタミンCでみればトマト約5倍。
他の野菜などは炒めたり茹でたりすると栄養が流れ出るものもあるが、ピーマンは加熱によって、
さらに栄養がアップする。
中身のワタ、種は捨てたりしているけど、そこには栄養がないのだろうか?
・ピーマンの栄養
ピーマンはとうがらしの仲間で、英語名はベル・ペッパー(とうがらし)です。
このため、とうがらしの栄養であるカプサイシン、血流を良くするピラジンという物質も含みます。
とうがらしは代謝促進、血流促進により、疲労回復の効果も期待できそうです。
この他、ビタミンA,C,B1,B2,D,Pやミネラル分の鉄、カルシウムなどの栄養も含まれます。
また、免疫力を高める効果が期待できるカロティンなども含まれています。
ちなみに赤いピーマンがありますね。
これは、緑のピーマンが完熟したものなので、香り、甘みともに緑のものより強く、ビタミン、カロティンその他の栄養価も緑のものより多く含まれます。
本来ピーマンの旬な季節は6月〜8月、夏野菜の代表ですが、ハウス栽培で年中食べられます。
・加熱調理でさらに栄養がアップする?
通常、ビタミンCなどは加熱すると壊れてしまうと思われますが、ピーマンの場合、ビタミンPがこのビタミンCを熱から守ってくれます。
ビタミンA,Dはもともと熱に強いので、ビタミンがガッツリと摂取できますね。
しかも、カロティンは油で炒めたりすると、吸収がアップするので、それも覚えておいてください。
・種には栄養があるか?
実は種、ワタの部分には実よりも多くのカプサイシン、ピラジンが含まれているのです。
でも、とうがらしの栄養のカプサイシンは辛味、ピラジンは苦味があるので、実よりもさらに、
きつくなるというわけですね。
子供には人気がないのは、そのせいかもしれません。
その分、血流促進、代謝促進効果が期待できるので使わない手はないと思います。
ちなみに欧州ではピーマンは種ごと食べる習慣のようですが、日本では種は取り除くのが一般的ですね。
僕は一人暮らしを初めた頃、料理したことがなく、ピーマンを買ってきて切ったら種が見えました。
自宅で料理として出されたピーマンだけを食べていたので、種が入っているなんて、夢にも思わなかったんですね。
「ほう、種入の新種のピーマンだな?」
なんて思いながら、種も使って炒めて料理した記憶があります笑。
・おすすめの食べ方
・炒める(定番)
定番は青椒肉絲(チンジャオロース:牛とピーマンの細きり炒め)ではないでしょうか?
次は酢豚、シンプルに野菜炒め、でも良いですね。
どちらも油を使うので、ビタミン類、カロティンは効率的に吸収できます。
・種を使う。
これなら、辛味、苦味が合う、おつまみ系、例えばきんぴらと和えて見るとか、そのような料理もおもしろいかもしれません。
また、先程、欧州で種ごと食べる習慣があると言いましたが、縦切にしないで、丸く、くり抜き種もワタも細かく刻んで、ひき肉を和えて肉詰めにしても良いし、トマトソースにピーマンを種、ワタごときっていれて、パスタと和えても美味しそうです。
いろいろ、試してみたください。
・ピーマンの選び方は?
・ヘタの黒ずみがあるものは古いので止めましょう。肩が盛り上がって元気そうなものがおすすめ。
・表面はツヤがあってハリのあるものがよいです、先細りでなく、筒型で果肉が厚そうなものがよいですね。
・まとめ
- ピーマンはいろいろな栄養素が凝縮されたスグレモノ。
- 加熱調理でさらに栄養がアップする。
- 捨てていた種にも実は栄養が含まれていた!
- おすすめの食べ方は炒めもの、種を使うなら西洋風がおすすめ。
- 選ぶ時は新鮮なものを選ぼう。
夏野菜定番ですが、今では年中食べられます。